起業の科学を読んでそのポイントをまとめていく part10
こんにちは、ひろぞうです。
今回は前回の「第3章コラム 共同創業するチームを作る」の続きです。
第4章人が欲しがるものをつくる PMF
カスタマーの反応をみる実験を行うプロダクト(MVP)を届けて定量的計測と定性的計測を繰り返してプロダクトの改善を行う。
最終的な目標は想定カスタマーが熱烈に欲しがるものを実現できる「PMFを達成すること」。
1プロトタイプを元にカスタマーに受け入れられそうなMVPを構築
2MVPに対する反応を計測して昨日やUXの改善を行うことを高速に繰り返す
3改善を繰り返しても成果が出なければ、ビジネスモデルなど根本からの軌道修正(ピボット)を判断する
MVPを磨き上げて人が欲しがるプロダクトを実現できたスタートアップには自然に市場の注目が集まり、メディアや投資家からの問い合わせも増えてくるはず。
4−1ユーザー実験の準備をする
リーンスタートアップをより実践的にする
MVPを作る
MVPはMinimum Viable Productの略で「必要最小限の機能を持ったプロダクト」の意味。
新たなアイデアを素早くMVPにして実際のカスタマーの反応を見ながら構築、計測、学習のループを何度も回すこと。その過程で作り手の仮説検証を行い、検証による学びを積み上げることでプロダクトやサービスの成功率を高める。
MVPのイメージとしては、A地点からB地点へ移動したいという課題を解決する際に、まず移動するだけのスケートボードをMVPとして市場に出す。方向転換する機能が欲しいという声が多ければキックボードに改良して投入。その後速さが重要となれば自転車、さらなる速さでバイク、さらに自動車となっていく。
「大概の場合アントレプレナーがMVPに必要だと思う機能は多すぎる。どうだろうかと少しでも迷ったらシンプルにすべき」
doordashという食事デリバリー代行サービスが最初にMVPとして作ったのは1ぺーじのウェブサイト。必要最低限しかないページを作り、カスタマーにそもそも食事の配達というニーズがあるかを検証することが最初の実験のフォーカス。
MVPをローンチした翌日早速注文が入り、自分たち自らテイクアウトして、カスタマーにデリバリーした。MVP投入後はしばらく自分たちでデリバリーを行なった。直接フィードバックをもらってデリバリーオペレーションの仕組みをより快適にするため。
初期の段階からnice to have な機能にリソースを消費してはいけない。
ただし、競合にはないケタ違いな価値提案を何か1つすることを忘れてはならない。
MVP作成でやってはいけないこと
・カスタマーニーズの情報を全て集めようとする(検証すべきポイントに絞る)
・人力でできる機能を自動化しない
・カスタマーが欲しがっている機能を全て盛り込む(何がユーザーに刺さったのかわからない)
・製品開発の担当者に詳細な仕様書を渡す(リソースを使わずに必要最小限の実験をする)
MVPの様々な型
・ランディングページMVP
一枚のWebページでも十分に検証は可能
・オーディエンス開発型MVP
実際に興味のあるユーザーのコミュニティに入っていってMVPを試してもらう
・コンシェルジュMVP
創業者が実際に手作業で何でもやってみる
・動画MVP
動画を活用してユーザーがプロダクトの興味を示すかを検証するMVP
・ピースミールMVP
既存のプラットフォームを使って安価にMVPを作成する
・ツールMVP
最初は何かのツールとして利用してもらう
MVPはMSPであれ
「作る前に売れ」
簡易的なMVPによって、商品を作る前から、それを売ることができると証明する。
つまりモックアップやプロダクトのイメージをMVPとして見せるだけで事前に予約金のような形でお金をもらえる。
つまりMVPは同時にそのプロダクトに対してカスタマーがお金を払いたいと思うだけの魅力があるMSPであるべき。
MVPによる価値提案が妥当がどうかを考えるとき、実際にカスタマーがそのプロダクトに対してお金を払ってくれるならば、自分たちのプロダクトに価値があることをその場で確認できる。これは非常に重要なポイント。
MVPを全くの無料で提供すると不満があってもほっておこうと思ってしまう。有料の方がフィードバックが集まることがある。
今回は以上です。
次回は「4−2MVPを構築する」です。