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20代医大生のブログ。日々の情報収集のアウトプット。

「お金2.0」を読んでこれからの経済について考えてみる

 

今回は佐藤航陽さんのお金2.0を読んで、お金の本質は何なのか、これからの経済はどうなってゆくのかをまとめてみたいと思います。

この本に書かれていた要点を箇条書きでまとめていきます。

一度読んだことがる方はリマインドとして使っていただけると幸いです。

 

お金2.0 佐藤航陽

・多くの人生の悩みは、人間関係・健康・お金である。

 

・現実は3つの異なるベクトルで構成

「お金、感情、テクノロジー

 

・世の中は連立方程式みたいなもの。

1つの数字をいじると全体に影響、複数の式が連動して1つの答えが出る。

 

・実務の世界では机上の空論は全く通用せず成果につなげることで初めて生きたノウハウになる。

 

・経済は欲望のネットワーク。

その欲望とは、本能的欲求、金銭欲求、承認欲求。

 

パレートの法則

上位2割が全体の8割を支える。

 

・上位1%の富裕層が世界全体の48%の富を所持。

上位80人と下位35億人の所得が同じ。

 

・経済システムは自己発展的に拡大していくような仕組み。

誰か特定の人が必死に動き回っていないと崩壊するような仕組みでは長くは続かない。

 

フェイスブックは人が人を呼ぶ仕組みである。

 

・発展する経済システムの5つの要素

インセンティブ 参加者に何かしらの報酬がある

特に3M(儲けたい、もてたい、認められたい)を満たすようなシステムは急速に発展しやすい。

2時間によって変化する(リアルタイム)

3運と実力の両方の要素がある(不確実性)

4秩序の可視化(ヒエラルキー)目に見える指標がないと自分の立ち位置がわからなくなる。

優位なポジションを手に入れたものはその地位を守ろうとするので強制的に新陳代謝を促すシステムが必要。

5参加者が交流する場がある(コミュニケーション)

交流、議論の場があることによって全体が1つの共同体になる。

 

・最初から完璧なシステムを作ろうとせずに寿命が存在することを前提にして寿命が来たら別のシステムに参加者が写れるような選択しを用意。

 

・参加者が共同の幻想を抱いている場合にシステムの寿命は延びる。

 

・価値観を共有している場合は多少の軋轢があってもお互いに譲歩できるので結果的に利害のみでつながるシステムよりはるかに長続きする。

 

・営業売上の強い会社では壁に目標数値との差や競合との比較、個人の成績が全員に可視化されてモチベーションになっている。

 

・メンバーの仲がよいと、仕事などでトラブルがあって悩んでいるときでも気軽に声をかけやすくなる。

 

・一見意味のない時間を一緒に過ごした人ほどそのあとに深い関係を築きやすい。

 

・魅力的な企業は

働く人に高い金銭的報酬と社会的報酬を与えて、激しく変化を繰り返し、数字や役職などの秩序を可視化し、明確な理念をメンバーに浸透させる。

 

snsは承認欲求を満たすので伸びる。

 

・ユーザーの反応を見ながら新しい機能をスピーディーに追加していき、反応が悪かったらすぐに消していくというアップデートを繰り返す。

 

・サービスが毎日毎週毎月変化する企画があることで、サービスが気になるようになって何度も訪れてくれる。

 

・貢献度に応じてヒエラルキーを作る。

 

・アイデアで勝負する時代から、ユーザーや顧客も巻き込んだ経済システム全体で勝負する時代に変わっている。

 

・小米

ネット販売に絞り、製造数を抑えることでプレミアム感をだした。

強烈なビジョンと高品質な製品に魅せられたファンをたくさん作った。

ファンがSNSで拡散したことでマーケティングコストを掛けずに多くに人に認知させた。

 

・脳は予測が難しいリスクのある不確実な環境で得た報酬により多くの快楽を感じやすい。

 

・他人より優位な状況にあることによって精神的な満足感を得られえる。

 

・経済が自然に似ていたからこそ経済がここまで発展した。

 

・会社のビジョンや理念が非常に重要

テセウスの船

 

・自然の性質と近いシステムがうまくいく。

 

・ある仮説が思い浮かんだらビジネスなどの現実世界に当てはめて実験してみることが大切。

 

・経済で最もインパクトのある現象は分散化。

 

・いままではハブが強い権力を持っていたが、全員がスマホで常時つながっている状態になると全体がバラバラに分散したネットワーク社会になる。

 

・テクノロジーによって経済は作る対象に変わった。

グーテンベルク活版印刷を発明してちしきの民主化が起こったのと同じ流れ。

知識そのものがコモディティ化されたのと同様に、今後はお金そのものもコモディティ化していまほど貴重なものとは考えられなくなる

 

・お金ではなくどのように経済圏をつくって回していくかというノウハウが重要な時代になってくる。

 

・消費経済ではなく資産経済がお金の流れの9割。

 

・お金はいろいろなところに滞留し始めていて投資先の方が枯渇している。

資金調達が容易な環境にあるために相対的にお金の価値が下がり続けている。

信頼、時間、個性が上がっている。

 

・一部の投資機関では従業員満足度調査のデータを投資判断の材料に使っている。

顧客データなどの情報の方がお金よりも大切。

 

・今後大切になるのはお金ではなく、それに換算される前の価値。

 

・価値の3分類

1有用性としての価値 リターンがあるもの

2内面的な価値 個人の内面にポジティブな影響を及ぼすもの

3社会的な価値 社会全体の持続性を高める

 

・資本主義の問題点は1のみを価値としていること。

・誕生日プレゼントやお土産も気にかけてくれているという好意そのものが価値。

 

評価経済では評価から評価を拡散力をてこに生み出していける。

 

・注目や関心と評価や信用を混合してはいけない。

 

・これからはソーシャルキャピタルを増やすのに長けた人も大きな力を持つ。

 

・社会の課題をビジネスで解決する=ソーシャルビジネス

例えば、グラミン銀行

 

スマホブロックチェーンのテクノロジーの普及によってこれらの会社の社会的な価値を軸にした独自の経済圏をグローバルでだれでも簡単に構築できるようになると、ソーシャルビジネスの考え方は一気に加速する。

 

・社会的に価値のある取り組みは利益化しやすくなっている。数十年後には営利、非営利という区別はなく全て価値という観点からとらえられる。

 

・経済には公益性が求められ、政治にはビジネスとしての持続可能性が求められるようになると経済と政治の境界が無くなってくる。

 

ベーシックインカムにより生活するためにお金を稼がなくなる。お金はあったら便利なもので、お金からは人の行動を変える魅力がなくなる。

お金を稼ぐ能力に価値はなくなる。

 

・これからは何に価値を感じてどんな資産を貯えて、どんな経済システムで生きていくのかも自分で選べる。

 

・様々な経済のありかたが実験され、複数の経済圏が競争と淘汰が起こる。

 

・複数の経済圏があれば既存のメインストリームの経済から外れても膨大な選択肢が与えられていることになり、選択肢があることによって多くの人がリスクを取って積極的に活動できる。

 

・個人と企業の大きな違いは資産。

 

・時間を資産にできるかも。

 

・時間はへっていくものなので使わなければもったいないと使うようになる。

 

・いまは多くの人が衣食住を満たされているため生きる意味を見付けられていない人が多いが、人生における意義や目的をもてる世界を作ろう。

 

・この世界では内面的な欲望を満たす価値を提供できる人が成功する。

 

・この世界で活躍するためには他人に伝えられるほどの熱量をもって取り組めることを探すこと。

 

・起業家は誰かになろうとしたら終わり。

 

・自分の価値を高められるかが会社選びの基準に。

 

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