ちきりん「マーケット感覚を身につけよう」でマーケティングを学ぶ
こんにちは、HIROです。
今回はちきりんさんの著書「マーケット感覚を身につけよう」を要約してまとめてみました。
一度読んだことのある方の内容のリマインドや、読んだことのない方は導入としてお使いください。
ではどーぞ!
・ANAの競合は?
1論理的に事業を分解していく
2顧客の利用場面を想像する →マーケット感覚をフルに活用リアルな現場をイメージする、もうこれ以上は考えられないと感じた地点から再び思考を進めることができる
・マーケット感覚のイメージ
・・・商品やサービスが売買されている現場のリアルな状況を想像できる能力
顧客が市場で価値を取引する場面を直感的に思い浮かべられる能力
・市場の動きを理解し予測利用するための要素
→買い手を売り手が取引する動機
それぞれの要素に起こりうる今後の変化
市場の中で選ばれるための方法
・市場で取引されているものは米・スイカ・車といったモノではなく何らかの「価値」
・消費市場と貯蓄市場ですでに争いが起こっている
→上位レイヤーの金融機関は「安心の老後には何千万円必要」とあおることで貯蓄市場にひっぱっている 彼らはローン商品を売っている
・成功のカギは市場選び
→年収低い若者男性が婚活サイトに登録するのは市場選びに失敗している
・価値を見極める
→アメリカでは野球などのスポーツ番組の放映権が高騰している。このような番組は録画されcmが飛ばされることがないから。
ニコニコ動画は一言コメントを聞いてほしい、他の人のコメントを聞いてみたいという人がいてそこに価値があると考えて作られた。
・最近は非伝統的な価値に対して先進的な消費者が注目して事実上の対価を払っている
→勉強やダイエットなどなんらかの成果に向けて努力する人を励ましたり、相談にのったりすることが価値をして認められコーチという職業として成立。
毎日15分楽しく話すことが市場で取引されることもありうる
・「選んでもらう」という価値
→セレクトショップはあらゆるブランドのなかから良いと思った商品を選んで販売している。ここで見いだされているのは「商品選択センスとそれに合う商品を選ぶ手間」
治療においてステージごとに読むべき本のリストなどは存在しない。これを造れるのは医療の知識があるだけではなく、需要があるだろうなと考えるマーケット感覚のある人。
自分に合う本を選んでくれる本屋は大人気。
・普通の人も売れる価値を持っている。市場で求められている価値に気付けるどうか
→不満買収センターは不満を10円で買い取り、企業に5円で売る。それを企業は業務改善などに役立てる
自宅のまわりに何もなく墓地しかない人は、墓参り代行業ができる
マーケット感覚を鍛える5つの方法
1プライシング能力を身につける
→価値を判断するための自分独自の基準を身につける
みんな「値札」と「相場」に弱すぎる。値札に割引がついているだけで買ったり、相場より安いからといって買ったりするのはよくない。
本当に大事なのは、「この部屋は自分にとって4千万円の価値が本当にあるのか?」と考えること。それだけの値段を稼ぐのにどれだけかかるのか?それだけの期間を割いても手に入れたい物件なのか?
例えば「毎日選択と掃除を2時間代行するサービス」に値段をつけるとする。
ここで経費がいくらかかるから、2500円にすれば利益がでるな、と考える人はダメ。一番大きな価値を見出してくれるのは誰で、5000円の価値を見出してくれそうだ、と考えられるのがマーケット感覚に優れた人。
2 インセンティブシステムを理解する
→お金だけで動く人は少ない。取り引きする動機はもっと複雑で現実的。
自分が常に欲望に正直なることで高感度な欲望センサーが身につく
規制・制限で解決しようとしない。
ex)社員の遅刻が多い ×減給 ○7時までに入社すれば朝食無料!
若手社員が社員旅行に来ない ×強制参加 ○二年に一度豪華に!
路上デビューしたい ×許可が必要かも ○週末歌ってみたら?
→問題に直面したら「どうすれば皆自発的に望む方向に動いてくれるだろう?」
3 市場に評価される方法を学ぶ
→今までは組織に評価されてきたがこれからは市場に評価される時代に
ex今までは旅行ガイドブックにのった宿だけが評価されたが、市場の評価(ホテルの口コミサイトなど)によってすべての宿がチャンスを得て客観的な評価を得ることができた。
ふるさと納税:税金徴収制度の市場化
「やってみてから、決める」。どんどんやるフットワークの軽さと意思決定の速さが大切。有望なものはすべて市場に問い、市場からの評価によって残すものを決めていく方式への移行が進んでいる。
4 失敗と成功の関係を理解する
→シリコンバレーは失敗に寛容なのではなく、「失敗経験のない人など評価しない」。「失敗経験のない人」=「チャレンジをしてきていない」
このため若者は「早く失敗しろ」とせかされる。「できるとわかっていることばかりに時間を使わず、できないかもしれない大きな目標に早くチャレンジしろ。もちろん失敗するだろうが話はそれからだ。」
できると言えるレベルに達するまでには、学校的な「習い・覚える」学びに加えて、市場的な「実際にやってみてできるようになる」学びが不可欠。
フィードバックを得ることが目的。「報酬が低いからやっても仕方ない」と思う人と「報酬は低いけど市場から学ぶためにやってみようかな」と思う人では学びの量に大きな差が出る。
スタート地点で考えているよりさっさと市場に向き合いさっさと失敗を重ねる!
5 市場性の高い環境に身を置く
→市場的な意思決定が採用されている環境に身を置く